グッバイ・レーニン!

思ったよりも社会派。

東ドイツの為に尽くしてきた母がベルリンの壁崩壊の直前に心臓麻痺で倒れ、
数ヶ月間、昏睡状態に陥る。彼女が目を覚ましたのは社会が一変した後だった。
しかも、心臓が弱ってしまった彼女は少しのショックが命の危険に繋がる状態に…。
そこで息子は、自宅の部屋で寝たきりの母に東ドイツ
まだ存在するかのように思わせようと画策する…。 というのが、あらすじ。


見る前はもっとコミカルに描かれていると思った、嘘ニュースや会話も
実に真剣に、そして愛情深く描かれていたのが印象的。家族の愛が根底に溢れている。
そして当時の(東)ドイツの人々の困惑や生活が一変する様がよく描かれていた。
ワールドカップの挿話が実に効果的に使われていた。劇的な展開である。
経済や社会、政治などの観点からも、家族映画の視点からも見られる映画。
当たり前の話ですが、ドイツ国民だったらもっと面白いのかな、と思いました。


あのレーニン像(だよね?)のシーンだけでも一見の価値あり。あれは素晴らしい。