あなたが好きで。

さとうきび畑

紅白歌合戦

今更ながら紅白を全編ビデオで見終わる。
↑の画像の通り、森山良子のがよかった。
歌手の底力を思い知らされた(熱唱中の顔はともかく)。
拍手の大きさが、それを表しているだろう。
その影響で、↑のアルバムを借りる。

名曲アルバム。

実は初めて「さとうきび畑」を全曲通じて聴いた。
聞きかじりの私でも「ざわわ」として知っている曲。
↑のアルバムでは特別完全盤として、歌は11番まである。
まぁ、その歌詞のすごい事!鳥肌モノである。


「ざわわ ざわわ ざわわ 広いさとうきび畑
 ざわわ ざわわ ざわわ 風が通りぬけるだけ」


この2行が8番までずっと共通で使われている。
(その後の歌詞は、もちろん1番ずつ違う。)
それが、9番にきて初めて、


「ざわわ ざわわ ざわわ けれどさとうきび畑
 ざわわ ざわわ ざわわ 風が通りぬけるだけ」


に変わるのである。
「広い」が「けれど」に変わっただけである。
が、この素晴らしい配置の転換!ため息である。
今まで雄大な自然の情景として描かれていたさとうきび畑が、
一気に自分の気持ちなど斟酌しない無情のモノになる。
過去に対してのやりきれない喪失感が一気に増す(と思う(弱気))。