星の試年石。

来春以降から、教科書から冥王星の記述やイラストが除外されていくらしい。そういえば、以前読んだ草上仁さんの「文章探偵」の中で、学校の授業内容の描写で書き手の年齢が推測できる、という文章探偵術が出てきた。教育を受けた時期によって、習った事・習う学年がそれぞれ違うのだ。すると、これからは冥王星を教科書で見たか見ないかが、年齢を推測する手掛かりになるのだろうか。いつか人生の中で、年下の人から「冥王星って何ですか?」って聞かれるのだろうか。なんか恐い。心がバラバラに壊れてしまいそうだ。試金石ならぬ、試年石。この質問に耐えられる人は若く、耐えられない人は心がバラバラ。
しかし、考えられる事態が一つ。結構な歳の人でも、最初から冥王星の存在を知らない人・居眠りなどで教科書を開かなかった人は、この質問にうろたえない。「えっ、俺も教科書で冥王星なんて見たことないぜ」「じゃあ、結構お若いんですねー」なんて会話の流れになったりするのだ。星による年齢詐称。若く見られたければ、冥王星を知らないふりだ。 無知だと思われるかもしれないけど(笑)