フィギュアスケート全日本選手権。

夢のような4日間。地上波でも合計約10時間の放送! 毎日が楽しかったなぁ。
けれどまずは苦情から。あの実況という名の邪魔者アナウンサー(女子実況の人)、黙らっしゃい。自己陶酔と独り善がりな表現、そして軽薄・軽率なオヤジギャグ。全てにおいて質の悪いオヤジそのもの。しかも自分では巧い事を言っていると絶対に思っているだろうから、また怖い。今年もレベル1の実況でした。
女子の演技を通して見ると3回転F・Lzって難しいんだなぁ、という事がよく分かった。そして女子のトップ選手たちのレベルの高さがよく分かった。選手たちの得点差も大きく開いている。
ここから私も自己陶酔と独り善がりな世界に突入します。悪しからず。
男子は小塚選手の演技、そして第2位という結果に胸を打たれる。世界選手権初出場おめでとう、そして頑張れ。今回も以前にも書いた佐藤信夫コーチとその妻・佐藤久美子コーチに見入ってしまう。私、この夫婦に心を惹かれます。この夫婦がコーチするもう一人の選手、女子の中野選手も世界選手権出場決定。あの涙に胸が詰まる。この佐藤組の姉弟とも言うべき2人のエキシビションでの即席ペアが微笑ましかった。動きは最初と最後しか合っていないけど(笑)、フィニッシュには鳥肌も立った。面白い趣向である。
そして安藤選手。見るたびに痩せていくけど大丈夫かしら。今度は逆に痩せすぎが心配。今季初めて、ほぼ完璧なSP・FPが見られて良かった。3-3回転も連日成功し、矯正したFジャンプも加点が付くほど正確に跳んでいた。そして一番驚いたのがFPの単独Loジャンプ。あのジャンプには目が覚める思いがした。正直、今までモロゾフコーチは何故、単独Loジャンプをプログラムに入れたかその思惑が分からなかったけれど、安藤選手本来のLoジャンプはあんなにも高かったのか。あれは凄い。
あのジャンプならば、もしかして…、と私が妄想している時に目に留まったのが下の記事。
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/winter/skate/figure/column/200712/at00015855.html
このリンク先のコラム中ほどにある『前人未到のジャンプ』とは、4回転Loなんじゃないかと邪推してしまう。既述の4S以外での『前人未到のジャンプ』といえば4Loだろう。確かに今の安藤選手ならば跳べそうな気もしてくるから恐ろしい。モロゾフはそこまで見越して単独Loジャンプを構成していた…!? FP中に4回転を2種類なんて男子選手でも大変難しい。しかも1種類は前人未到の4Lo! …というのは、にわかファンの妄想夢物語ですが、あのLoジャンプを見ていると、リンク先のコラムにある通り『やすやすとやってのけてしまう』という可能性も見えてくる。
順位に関しては滑走順から最終滑走者の安藤選手の印象が強く残るのも分かるけれど、FPで3-3回転を2回成功させている浅田(真)選手に軍配が上がるのは当然か。浅田(真)選手の今季のプログラム、特にSPが大好きです。その一方、一分のミスも許されない凝縮されたプログラム構成が浅田(真)選手を苦しめているような気もしますが。しかし、それすら乗り越えて「パーフェクトに」演じ切るのが浅田(真)選手のポテンシャルの高さ、という気もしています。