黄身にしか栄養ない。

きみにしか聞こえない―CALLING YOU (角川スニーカー文庫)

きみにしか聞こえない―CALLING YOU (角川スニーカー文庫)

感想は コチラ に。
最近やっと『銃チョコ』を買ってご機嫌な私です。これで乙一作品コンプリートかな? ミッションコンプリート、または任務完了。タイトルは「OO」のはずなのに内容は「W」な新作(Gネタ)。5体のGが4体になっただけじゃないか。それに登場人物の6割が同じ顔に見えて困ってます。…おっと、閑話休題。あっ、乙一作品には絵本もあったか、『くつしたをかくせ』。これは図書館貸し出しかな。残念ながらコンプリートではありませんでした。任務失敗なので自爆します(死ぬほど痛いぞ)。
さて、乙一作品はここ数年で相次いで映画化・映像化されている。『GOTH』なんて国内外(!)で2本制作されるし。乙一さんは××トリック多めだから、決して映像化に向いてる作家・作風とは思えないのに不思議である。本書の表題作「きみにしか聞こえない」も映画化されたが、続いての短編「傷−KIZ/KIDS−」も『KIDS』として2008年2月公開。主演は小池徹平さんと玉木宏さんである。私の中でこの話はちょっと「お耽美」入っているから、このキャスティングは狙いすぎじゃない?と思ったり。というか、そもそも20代は『KIDS』じゃないだろうと思ったり…。
そういえば映画公式サイトには本書は80万部を超えるベストセラー短編小説ってあったけれど本当かしら。嘘日記の『小生物語』の中には、最近は仕事もせず印税生活をしている、みたいな記述あったけれど本当にガッポリ稼いでいたのか。そりゃあ、80万部も売ったのなら生活は左うちわ、左クーラー、左オール電化住宅ですよ。
反対に、それは嘘だろ!と思ったのは映画『恋空』の1600万人が涙した、という宣伝文句。ケータイ小説にアクセスした「のべ」人数が1600万人であって(それでも凄いけど)、実際の読者数ではない。1600万人って日本人の9人に1人の割合だもの。視聴率にしたら16%。今期のドラマだったら大当たりだよね。ってかドラマ化しそう…。この広告、嘘・大袈裟・紛らわしいを審査するJAROに審査してもらったら、どうじゃろ?