観阿弥 世阿弥の能探偵。

感想は コチラ に。
初期・西澤作品。ミステリ(例えば全300ページの作品)を読書する時の私の中でのイメージは、序盤の100ページが上り坂、中盤100ページが緩やかな上り坂、終盤100ページは下り坂という感じ。このイメージは読書スピードと自分にかかる負担(必要馬力)から連想するものだろう。どのミステリも序盤の100ページは設定や謎を理解するのに上り坂のイメージなのだが、西澤作品の序盤100ページは崖にも見える。もう競技種目が違うのだ。登山というよりもロッククライミング。けれどその分、降りるのが楽で爽快なのが西澤作品の魅力。