花盛りの君達へ…。

フラワー・オブ・ライフ (4) (ウィングス・コミックス)

フラワー・オブ・ライフ (4) (ウィングス・コミックス)

キング・オブ・コメディ、フレーバー・オブ・ライフ、フラワー・オブ・ライフ…。
読売新聞日曜日の書評欄に作家の川上弘美さんが取り上げていたのが、この漫画。川上さんも漫画を読むんだぁ、と変な箇所で感心する。私も、川上さんと同じで、4巻の終盤で不意打ちを食らった気分になった。私は1巻が大好きだったが、2・3巻と普通の高校生活、そして同人誌と話がスライドしていった事に違和感を覚えた(好ましくなかった)。しかし、それもこれも全ては4巻を際立たせる為にあった。そして、『やはりどうにも感動、してしま』うのだ。
下記リンクは川上さんの書評。
http://www.yomiuri.co.jp/book/review/20070717bk01.htm
作者に不意打ちを食らわせられる、という経験はよしなが漫画ではよくある事で『大奥』でもハッとさせられる場面が・台詞が多くある。よしなが漫画の中でも、「ベスト・オブ・不意打ち」は↓の漫画の中のお見合いの話。お見合いでお互い惹かれあったはずの男女が結婚に踏み切らない理由、その女性の悲痛な叫びに頭がグワンと揺れた。作者からの強烈な一撃であった。
この漫画、女性三代記としても秀逸。というか、主題はそっち。私が好きなお見合いの話はシリーズ外の話である。女親と娘(同性の親と子)、というのは親子でありながら同士でありライバルなんだろうなぁ、と実体験を顧みても思う次第です。
愛すべき娘たち (Jets comics)

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