ケータイ幽霊。

着信アリ』とかそういう創作の怖い話ではない。これは実話である…。
夜、暗い道を独りで歩いていると、前方からボーッと青白い光を発する物が見えた。距離が近づくと、それが若い女性であることが判明。ホッと人心地。 だが、その女性の顔は真っ白く、何より醜く歪んでいた。そう、まるでお化けのように…。キャー!!
なんてことはまるでなく、落ち着いて見てみれば、女性が携帯電話を片手で操作しながら歩いているだけだ。だが、その顔はまだ不気味に歪んでいる。ナゼか…?
よく、肝試しやお化け屋敷で懐中電灯の光をアゴの下から照らして人を怖がらせるが、あれは下から照らされた顔は恐ろしいほど怖く見えるからだ。そして夜道での携帯画面からの光は、それと同じ効果を自然に生み出してしまうのだ…。
携帯操作に夢中になっていると気づかないけれど、夜道、自分もアレを無自覚にやっているのかと思うと、肝が冷える。キャー!! これからは気をつけなければ。特に歩きながら「タカシくん大好きだょ☆」なんてメールをニヤニヤしながら送信してる、そこの貴女っ! 羨まC、嫉まC! …じゃなくて、その顔、道行く人に怖がられてますよ。皆さんも夜道では、対向車と対向人には気をつけましょう。