チェ・ゲバラ関連。

チェ・ゲバラ&カストロ [DVD]

チェ・ゲバラ&カストロ [DVD]

看板に偽りあり。

チェ・ゲバラ&カストロ」を見る。いまいち。★★★の6点といったところ。画像も出ないし。
大体120分の映画の110分がカストロの話で、10分ゲバラの話なのに、
タイトルにゲバラの名を使い、主演がガエル・ガルシア・ベルナル、という風に書くのが許せない。
確かに私が好きな「モーターサイクル・ダイアリーズ」と同じくゲバラ役をガエル〜(略)が
演じてはいたけれど、「モーター〜(略)」と同一人物のゲバラとも思えなかったし。
あの清々しい感動をもう一度、なんて思ってみたから苦々しい終わり方にガッカリ。


短い中に色々な人の人間ドラマを挿話しようとしたのだろうが、
誰が誰だが覚える前に、話が進んだり結末が語られたりしたのが、効果を薄くしてた。
何の知識も無いキューバ革命に対して、その沿革を垣間見れたのは良かったけれど、
垣間見れただけで、深い感動も功績に対する感慨も湧き上がってこなかった。
ただ「革命」の難しさは感じたかな。現政権を打倒・駆逐する、という最大の目的を達成した後に、
行う「革命的な」改革とは何なのか?という問題が噴出するのが興味深かった。
壮大な理想を叶える精神が、凡庸な政治問題に直面するのはなんだか皮肉だ。


そういえば、今日の「日曜日の秘密基地」の日曜ゼミナールでCIAが何度か暗殺を試みたのが、
カストロいう話を聞いた。映画で「暗殺は何も解決しない」と言ったのはカストロだった…。皮肉だ。