社会派コラム。

大人って何…?

新聞記事の引用の仕方が分からないので、リンクで。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20050905i103.htm
夫が妻を殺した理由は「妻の愛情がすべて子どもに行ってしまったのが許せなかった」である。
信じられない動機だ。 子供が誰と誰の子で、自分の妻が誰を愛していたのか、
そういう根本的な事が分からないのだろうか。 遺された子供には誰が愛情を注ぐのだろう…。


私も人の事は言えないが、棚に上げて言わせてもらうと、呆れるほど子供っぽい。
最近は、年齢だけは自動的に重ねるが、精神年齢を重ねない人が多いのだろうか。胸がイタイ。
そして男性は結婚や出産などを経ても成長しないものだろうか、とまで思ってしまう。
もちろん一部の人だけだが、その「一部」の数が増えているのも確かなんだろう。


結婚相手が結婚してみると「マザコン」が発覚、なんて話はよく聞くが(実際に聞いたことないけど)
子供が出来て初めて「父親」として夫が失格であるという事を知るのは、とても辛い。
こればかりは分からない。 そして、その事が露見した時には悲劇が始まっているのだ。


こういう連想は不謹慎かもしれないが、この記事を読んで連想したのが西澤保彦さん。
彼は大人になりきれない大人を書かせたら右に出るものはいない。
自分の事しか考えず、自分に不利益なものを回避するために登場人物は罪を犯す。
西澤さんではなかったかもしれないが、この事件のような動機が書かれた小説もあったような…。
利己的な大人の犯罪がフィクションの壁を越えて、次々にやって来るのかもしれない…。